2010年2月8日月曜日

The Imaginarium of Doctor Parnassus

邦題: Dr.パルナサスの鏡
悪魔との賭け、興味深い対決を軸としたファンタジー

テリー・ギリアムらしさ満載が故に好き嫌いの分かれる処もあるかもしれない
私は非常に愉しめたためエンディングロール時に拍手しそうになってしまった

絵としての美しさ、リアリティあるロケーションと玩具っぽさの使い分けなども素直にワクワクさせられるし、ちゃんと「らしい」爆笑ポイントも用意されている

とはいえ、結果としてヒース・レジャーの遺作ということに話題が集中し
そのことに加えジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの友情出演に注目が集まった結果の集客作戦は失敗につながるおそれもある

何故なら、これにより集まるベタなハリウッド映画を見て喝采する人
特定俳優ファンの人がこの映画を面白いと思えるかは不明なるが故である
実際にテリー・ギリアムの世界観を楽しむということの意味すら見出せ無い程度の観客は私の席近くにもいた

おかしな付加価値なくこの映画が完成していたらと思わずには居られない

名優クリストファー・プラマーもカールじいさんでは終わらないし
トム・ウェイツの、非常にチャーミングな悪魔姿だけでも十分堪能できると思うのですがね